「インスタで見る、あの韓国カフェみたいな部屋、素敵だな…。でも、うちは賃貸だし、不器用だから無理」――そんな風に、スマホを眺めながら諦めていませんか?
大丈夫です。その憧れ、週末だけで、しかもあなたの手で実現できます。
この記事は、単におしゃれな壁紙を紹介するだけではありません。賃貸DIYに5年以上取り組んできた私が、初心者が100%つまずくポイントと、失敗をゼロにするための具体的な方法を徹底的に解説する「実践マニュアル」です。
読み終える頃には、「これなら私にもできる!」と確信し、理想の部屋作りにワクワクしているはずです。
この記事を書いた人:Saki / 賃貸DIYプランナー
こんにちは、Sakiです! かつての私も、雑誌を眺めては「どうせ私の部屋は賃貸だし…」と溜息をつく毎日でした。でも、ある”ちょっとしたコツ”を知ってから、DIYが怖くなくなり、今では部屋作りが一番の趣味に。この記事では、専門家としてではなく、同じ道を通ってきたDIY仲間として、あなたの「はじめの一歩」を全力で応援しますね!
なぜ「ただの白い壁紙」ではダメなのか?韓国風インテリアの”本当の鍵”
「韓国風にしたいから、とりあえず白い壁紙を探そう」――そう考えているなら、少しだけ待ってください! 実はそれ、初心者が陥りがちな、一番最初の落とし穴かもしれません。

何を隠そう、私自身がそうでした。初めてDIYに挑戦したとき、何も考えずに「白くて安い」という理由だけでツルツルのビニール壁紙を選んで、部屋の一面に貼ってみたんです。結果は…なんだか落ち着かない、まるで病院の待合室のような空間になってしまいました。おしゃれな部屋になるはずが、むしろ前より無機質になってしまったんです。
この失敗から学んだのは、韓国風インテリアの鍵は、単純な色ではなく「ニュアンスカラー」と「テクスチャ」にある、ということでした。
- ニュアンスカラー: 真っ白(ピュアホワイト)ではありません。少しだけ黄色やグレーが混ざったようなオフホワイトやアイボリー、グレージュといった、温かみのある色が基本です。これらの色は、太陽の光や照明をやわらかく反射し、部屋全体を優しい雰囲気で包んでくれます。
- テクスチャ(質感): これが最も重要です。のっぺりしたビニール素材ではなく、塗り壁風や漆喰(しっくい)風、織物調のような、わずかな凹凸がある素材を選んでください。この質感が光と影のコントラストを生み出し、壁に深みと表情を与え、一気にあか抜けた印象になるのです。
つまり、おしゃれな韓国風インテリアを実現するには、この「テクスチャ」と「ニュアンスカラー」の組み合わせが不可欠。この関係性を理解するだけで、あなたの壁紙選びはプロの視点にぐっと近づきます。
賃貸DIYの救世主!「シール壁紙」という選択肢を徹底解説
「でも、うちは賃貸だから…」という不安、よく分かります。大家さんとのトラブルは絶対に避けたいですよね。そこで登場するのが、賃貸DIYを可能にするための最も重要なツール、それが「シール壁紙」です。

シール壁紙とは、その名の通り、裏面がシールのようになっていて、台紙を剥がしてそのままペタッと貼れる壁紙のこと。なぜ、このシール壁紙が賃貸DIYの最強の味方になるのでしょうか。
その理由は大きく2つあります。
- 原状回復が驚くほど簡単: シール壁紙の多くは「貼って剥がせる」ことを前提に開発された、特殊な粘着剤を使用しています。そのため、退去時には今の壁紙を傷つけることなく、キレイに剥がすことができるのです。(※製品によりますので、商品説明の「原状回復可能」という表記は必ず確認してくださいね)
- DIY初心者でも圧倒的に手軽: 壁紙貼りで最も大変な作業が、実は「のり付け」です。刷毛やローラーを使って均一にのりを塗るのは、想像以上に難しく、部屋も汚れます。シール壁紙なら、その面倒な工程をすべてすっ飛ばせるので、準備も後片付けも本当に楽なんです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 初めて挑戦するなら、迷わず「シール壁紙」を選びましょう。
なぜなら、「フリース壁紙」という専用のりを使えば剥がせるタイプもありますが、のりの量の調整や扱いが初心者には少し難しいからです。「本当にキレイに剥がせるの?」という質問をよく受けますが、今の製品は本当によくできています。私が5年前に貼った壁紙も、先日跡形もなくキレイに剥がせました。まずはシール壁紙で「私にもできた!」という成功体験を積むことが、何より大切です。
失敗確率ゼロを目指す!壁紙選びから貼り方までの5ステップ実践講座
さあ、いよいよ実践編です! ここでは、道具選びから最後の仕上げまで、私がいつもやっている手順を5つのステップで、写真付きで徹底的にガイドします。この通りにやれば、DIY初心者でもプロのような仕上がりを目指せますよ。
始める前に:まずは「アクセントウォール」から
部屋の壁4面すべてを貼るのは、初心者には少しハードルが高いかもしれません。そこでおすすめなのが、部屋の一面だけ壁紙を変える「アクセントウォール」です。一面だけでも部屋の印象は劇的に変わりますし、何より「これならできそう」と心理的なハードルがぐっと下がります。
必要な道具リスト

- メジャー
- カッターナイフ(よく切れるもの)
- スキージー(ヘラ)
- マスキングテープ
- 地ベラ(カッターで切る際の定規代わり)
- タオル
ステップ1:採寸と注文
まず、壁紙を貼りたい壁の「高さ」と「横幅」を正確に測ります。そして、注文する際は必ず測ったサイズより上下左右に10cmずつ大きく注文してください。これを「捨て寸(すてずん)」と言い、壁の歪みや微妙なズレを吸収するための、プロのテクニックです。
ステップ2:壁の掃除と準備
壁にホコリや油分が付いていると、壁紙が剥がれやすくなる原因になります。固く絞ったタオルで壁全体を拭き、しっかり乾かしましょう。コンセントやスイッチのプレートは、ドライバーで簡単に外せます。先に外しておくと仕上がりが格段にキレイになります。
⚠️ 【重要】作業前には、感電防止のため必ず部屋のブレーカーを落としてください。
ステップ3:貼り始めの位置決め
これが一番重要です! 1枚目を曲がって貼ってしまうと、後から修正するのはほぼ不可能です。マスキングテープを使い、壁の端から50cm程度の場所に、床から天井まで垂直な線を引くための「しるし」をつけましょう。この線に合わせて1枚目を慎重に貼っていきます。
ステップ4:空気の抜き方
壁紙を上から少しずつ剥がしながら、スキージーを使って「中央から外側へ」と空気を押し出すように圧着していきます。焦って一気に貼ろうとせず、少しずつ、着実に進めるのがコツです。もし空気が入ってしまっても、焦らず少し剥がして貼り直せば大丈夫。
ステップ5:端の処理
壁紙が天井や床、壁の角に接する部分に地ベラをしっかりと当て、それに沿ってカッターで余分な壁紙を切り取ります。カッターの刃は、こまめに折って常に新しい状態を保つのが、キレイにカットする最大のコツです。
購入前にチェック!先輩たちの「よくある失敗談」トップ3と回避策
どんなに準備をしても、初めてのことは不安ですよね。そこで、私がInstagramで集めた、先輩たちのリアルな失敗談とその回避策を共有します。これを知っておくだけで、あなたの成功確率は99%まで上がります!
📊 よくある失敗例と成功例のビフォーアフター
| 失敗例 | 成功例 |
|---|---|
| 😭失敗①:サンプル頼まずに後悔… PC画面の色だけを信じて注文したら、届いた壁紙が思ったより暗い色で、部屋全体が重たい印象に…。 |
✨成功例: 気になる壁紙のサンプル(A4サイズ程度)を3種類取り寄せ、実際に壁に貼って1日の光の当たり方を確認。一番部屋が明るく見える色を選べた! |
| 😭失敗②:採寸ミスで足りなくなった! 測った寸法ピッタリで注文したら、少し斜めに貼ってしまった分が足りなくなり、壁の隅に数センチの隙間が…。 |
✨成功例: 上下左右に10cmずつの「捨て寸」を見込んで注文。多少のズレも余裕でカバーでき、完璧に貼り終えることができた。 |
| 😭失敗③:コンセント周りがガタガタ… コンセントプレートを付けたまま周りをカッターで切り抜こうとしたら、線が歪んでしまい、素人感丸出しの仕上がりに。 |
✨成功例: 面倒でもプレートを一度外し、壁紙を上から貼った後に、プレートのネジ穴部分にカッターで十字の切り込みを入れてから再度取り付けることで、プロのような仕上がりに。 |
【FAQ】あなたの最後の「?」に答えます
Q1. 6畳の部屋の壁一面だと、費用はいくらくらい?
A1. 選ぶ壁紙の価格にもよりますが、一般的な国産のシール壁紙であれば、5,000円〜10,000円程度が目安です。道具を揃えても、15,000円以内で収まることが多いですよ。
Q2. 作業時間はどれくらいかかりますか?
A2. 初めての方でも、壁一面であれば2〜3時間ほど見ておけば十分です。準備と後片付けを含めても、半日あれば余裕を持って終えられます。
Q3. 一人でもできますか?
A3. はい、できます! 幅が50cm程度の壁紙であれば、女性一人でも問題なく扱えます。天井近くを貼るときだけ、少し脚立などがあると安心です。
Q4. 壁に画鋲の穴が空いている場所はどうすればいいですか?
A4. 小さな穴であれば、壁紙を貼る前に壁用のパテで埋めておくと、よりキレイに仕上がります。ホームセンターで数百円で手に入りますよ。ただ、多少の凹凸は厚手の壁紙なら目立たないので、そのままでも大丈夫な場合が多いです。

まとめ:さあ、あなたの部屋を「一番好きな場所」にしよう
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。もう一度、成功のためのポイントをおさらいしましょう。
- 鍵は「質感」と「光」: のっぺりした白ではなく、塗り壁風などのテクスチャがあるニュアンスカラーを選ぶ。
- 賃貸なら「シール壁紙」一択: 原状回復ができて、初心者でも圧倒的に簡単な方法を選ぶ。
- 成功は「準備」で決まる: 採寸、掃除、道具の準備を丁寧に行うことが、失敗しない一番の近道。
あなたの部屋は、ただ寝るだけの場所ではありません。あなた自身を表現し、明日へのエネルギーを充電するための、一番大切な空間です。その空間を、自分の手で最高のものに育てていく。その第一歩を、今踏み出してみませんか?
まずは、気になる壁紙のサンプルを3つ取り寄せてみることから始めましょう。画面で見るのと、本物の質感を光に当てるのとでは、全く印象が違います。例えば、下のリンク先のような専門店なら、数百円で手軽にサンプルを注文できますよ。その小さな一歩が、あなたの毎日を、もっと豊かで、もっと心ときめくものに変えてくれるはずです。
[参考文献リスト]


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